ACM* SIGIR** は、情報検索分野最大の国際研究コミュニティであり、SIGIR・WSDM・CIKM・JCDL・CHIIR・ICTIR などの査読付き国際会議を主催、または共催している組織です。ACM SIGIR東京支部(正式名称:Tokyo ACM SIGIR Chapter)は、SIGIRの地方支部として、2017年12月27日にACMから正式に承認されました。
情報検索は、日本国内においても積極的に研究開発が続けられている分野であり、情報アクセス、データベース、自然言語処理、ヒューマンコンピュータインタラクション、図書館情報学、情報知識学など、多様な側面から取り組まれています。昨今、大規模言語モデルによって、人々の情報アクセスの形態が変わりつつありますが、その裏側では情報検索の仕組みが重要な役割を果たしています。また、研究や教育、産業の発展においても、適切な情報を迅速に見つけ出す技術は欠かすことができません。そのため、情報検索は今後も社会や学術において中心的な位置を占め続ける重要な技術であると言えます。
ACM SIGIR東京支部は、多様な研究背景から情報検索の諸課題に取り組まれている国内の研究者の皆様に、SIGIRの最新動向をお知らせすると共に、SIGIRが主催、または共催する国際会議に関連したイベントを開催することで、国内コミュニティと国外コミュニティとの交流を促進することを目指します。これまで、主に、情報検索に関する主要会議で発表された論文を対象にした勉強会、難関会議に投稿するためのメンタリングワークショップ、といった活動を行なってきました。我々の活動も5期目となり、情報検索研究における日本の存在感をさらに向上させていきたいと考えております。
ACM SIGIR東京支部は、我々の趣旨に賛同し活動を支援していただける方々を、随時、募集しておりますので、会員登録をご検討いただければ幸いです。
今後ともACM SIGIRと東京支部を、どうぞよろしくお願い申し上げます。
2025年10月吉日
ACM SIGIR東京支部
加藤誠(委員長・筑波大学/国立情報学研究所)
李 吉屹(副委員長・北海道大学)
澄川 靖信(会計・拓殖大学)
*ACM: Association for Computing Machinery
**SIGIR: Special Interest Group in Information Retrieval

